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2016年4月13日

15年以降の女性社長就任企業は5740社  同族経営のサービス、建設業など 帝国データ調査

 帝国データバンクが13日発表した「新任女性社長企業の実態調査」によると、2015年以降に女性が社長就任した企業は5740社あった。このうち、社長交代による就任は5254社、新設による就任は486社だった。

 年齢構成では、交代企業では50代が30%の最多だったのに対して、新設では30代が32%と最も多かった。就任の経緯では「同族継承」が77%の多数を占め、「内部昇格」は13.5%に過ぎなかった。

 新設企業の業種はサービス業や小売業が多く、経営コンサルタント、美容業、高齢者福祉事業、化粧品小売り、婦人・子供服小売りなど、いずれも女性が多い職場だった。

 政府は「2020年までに指導的地位に占める女性の割合を30%にする」との目標を掲げ、4月から女性活躍推進法も施行された。調査結果を受けて同社は、「女性が指導的地位に就任するためには、途中でキャリアを絶つことがないよう、待機児童問題への取り組みや男性の育児参加、そして企業側は就労時間や勤務形態の見直しなど、いろいろな観点からのアシストが必要になる」と指摘している。 

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