厚生労働省が29日発表した2月の有効求人倍率(季節調整値)は1.28倍で前月と同水準だった。都道府県別では東京都の1.90倍が最高で、最低は沖縄県の0.91倍だった。
新規求人倍率は1.92倍で前月を0.15ポイント下回った。新規求人数(原数値)は前年同月比9.6%増。産業別では、宿泊・飲食サービスの同23.3%増、卸・小売りの同11.6%増、生活関連サービス・娯楽の同10.1%増となり、人手不足が慢性化している。
一方、正社員の有効求人倍率も前月比0.01ポイントアップの0.81倍となり、統計を開始した2004年11月以降の最高を更新した。
2月の完全失業率は3.3%、0.1ポイント上昇
総務省が29日発表した2月の就業者数は6351万人で、前年同月比29万人増、15カ月連続の増加となった。完全失業者は213万人で同13万人の減少、69カ月連続の減少となった。この結果、完全失業率(季節調整値)は3.3%で前月比0.1ポイント上昇と3カ月ぶりに悪化した。男女別では男性が3.6%、女性が2.8%で女性の低下が顕著だ。
形態別雇用者数では役員を除く雇用者5342万人のうち、正社員は3333万人で前年同月より56万人増。非正規社員も2008万人で同34万人増となり、非正規率は37.6%だった。非正規のうち派遣社員は134万人で同12万人増えた。