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2016年3月18日

2月時点の大卒就職内定率87.8%  5万人余が未内定 厚労・文科両省調査

 厚生労働、文部科学両省は18日、今春卒業する大学生らの就職内定状況調査(2月1日時点)を発表した。内定率は87.8%で前年同期比1.1ポイント上昇し、人手不足を反映して08年3月卒の88.7%に次ぐ8年ぶりの高い水準となった。

 公私別では国公立が89.6%(同0.3ポイント増)、私立が87.3%(同1.5ポイント増)。文理別では文系が87.3%(同1.1ポイント増)、理系が90.2%(同1.5ポイント増)。男女別では男子が86.5%(同1.2ポイント増)、女子が89.3(同1.0ポイント増)となり、いずれをとっても前年を上回っている。

 調査対象(推計)は112校、6250人。大学生の就職希望者は43.1万人で、そのうち37.9万人が内定を得たことになるが、まだ5万人余りが未内定であることから、両省は「未内定就活生への集中支援2016」への取り組みをさらに強化する方針だ。

 また、高校生の1月末現在の内定率は93.6%(同0.8ポイント増)となり、1993年3月卒の94.0%に次ぐ23年ぶりの高水準となった。内定者数は約16.4万人(同1.7%増)、求人倍率は2.0倍という高さだった。
 

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