厚生労働省が18日発表した2015年「賃金構造基本統計調査」によるとパートタイマーを除く一般労働者の平均月額賃金は30万4000円(前年比1.5%増)で2年連続の増加となった。
男女別では男性が33万5100円(同1.7%増)、女性が24万2000円(同1.7%増)で、女性は過去最高を記録。男女の賃金格差(男性=100)は女性が72.2で前年と同じ。11年から4年連続で縮小してきたが、昨年は“一服状態”となった。
産業別で最も高かったのは男性が金融・保険業の48万2300円、女性が情報通信業の31万3700円だった。
雇用形態別では、正社員・職員が32万1100円(同1.1%増)だったのに対して、非正規社員・職員は20万5100円(同2.4%増)となり、賃金格差(正社員=100)は63.9と前年の63.0から0.9ポイント縮小して過去最小となった。
一方、パートの賃金(時給)は男性が1133円(同1.2%増)、女性が1032円(同2.0%増)でいずれも過去最高だった。
同調査は昨年7月に実施、10人以上の常用労働者を雇用する企業6万5747事業所を抽出し、有効回答を得た5万785事業所について集計した。