厚生労働省は29日、2015年10月末時点の「外国人雇用についての届出状況」を発表した。外国人労働者を雇用する事業所数は15万2261カ所(前年比11.1%増)、外国人労働者数は90万7896人(同15.3%増)といずれも過去最高を記録した。
国籍別では、中国が最も多い32万2545人(外国人労働者全体の35.5%)を占め、ベトナム11万13人(同12.1%)、フィリピン10万6533人(同11.7%)、ブラジル9万6672人(同10.6%)などが続いた。ベトナムの対前年伸び率が79.9%と急増しているのが目立つ。 在留資格別では、「専門的・技術的分野」16万7301人(同13.6%増)が最も多い。
外国人雇用状況の届出は、雇用対策法に基づいてすべての事業主に義務付けられているが、実際には不法在留もかなりの数にのぼるとみられ、実数の把握は困難だ。