連合の2016新年交歓会が5日、東京都内で開かれ、政労使をはじめ各界から約1200人が集まった。今年の交歓会は、神津里季生会長と逢見直人事務局長をツートップとする新役員体制になって初めて。塩崎恭久厚労相と日本銀行の黒田東彦総裁が昨年に続いて出席したほか、経団連からは工藤泰三副会長も出席した。
神津会長は、「いま、私たちはすべての働く人々、そして次代を担う人々のため、不条理には敢然と立ち向かい、誰もが将来に不安なく働き生活できる、持続可能な社会を実現するための運動を展開しなければならない」と、力強く抱負を述べた。
また、政治については支持政党である民主とほかの野党に対し「一強の政治状況に不安を抱いている国民の受け皿をしっかり作るべき」と指摘と期待を込めた。
恒例の鏡開き=写真=では新体制の連合役員のほか、工藤副会長や、自民党の森英介党労政局長、民主党の岡田克也代表、公明党の井上義久幹事長、維新の党の松野頼久代表、社民党の吉田忠智党首、生活の党と山本太郎となかまたちの玉城デニー幹事長、日本のこころを大切にする党の中山恭子代表、新党改革の荒井広幸代表、新党大地の鈴木宗男代表が登壇した。
今年の交歓会には、鏡開きの登壇者のほか、例年以上に国会議員の姿が見られ、あいさつでの与野党のさや当てを含め、今夏の参院選を意識した光景が目立った。
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