ディップが20日発表した10月のアルバイト時給データによると、平均時給は1004円で前月比は30円(3.0%)増、前年同月比では43円(4.4%)増と29カ月連続の増加となった。平均時給が1000円を超えたのは2010年4月の調査以来、5年6カ月ぶり。10月に実施された最低賃金の改定により、全国的に平均時給が上昇したことが影響したと見られる。
職種別では「営業」の1406円(前月比267円増)、「オフィス」の1166円(同192円増)、「イベント」の1224円(同150円増)などで大幅に増えたほか、「製造・建築・土木」の999円(同86円増)、「IT・クリエイティブ/クリエイター」の1027円(前月比43円増)など12職種中11職種で前月を上回った。一方、「軽作業・物流」は960円(同2円減)と減少した。
地域別では、関東が1034円(同30円増)、東海が1009円(同31円増)、関西が1013円(同28円増)、九州が918円(同41円増)とすべてのエリアで増加した。
時給は、同社のアルバイト求人情報サイト「バイトル」に掲載された求人広告データ約11.4万件を基に集計した。