文部科学、厚生労働両省が20日発表した来春卒業の大学生の就職内定率は10月1日時点で66.5%(前年同期比1.9ポイント減)となった。経団連傘下企業の採用活動が前年までの3月から8月に後ろ倒しされたことから、まだ内定が決まらない学生が増えたためと推測される。
公私別では国公立が68.6%(同1.7ポイント減)、私立が65.8%(同2.0ポイント減)。男女別では男子が65.8%(同1.8ポイント減)、女子が67.2%(同2.2ポイント減)。
文理別では文系が65.9%(同1.4ポイント減)、理系が69.2%(同4.3ポイント減)となっている。地域別では関東が75.8%(同1.3ポイント増)、中部が63.6%(同2.5ポイント増)とプラスになったものの、近畿が67.8%(同5.3ポイント減)、九州が53.5%(同3.7ポイント減)など軒並みダウンしており、地方の学生の内定率の低さがうかがわれる。
両省によると、大学生の卒業予定者数は約55.7万人で、うち就職希望者数は約44.2万人、うち内定者数は約29.4万人と推定されている。
一方、高校生の9月末時点の内定率は56.1%(同1.7ポイント増)と好調だった。求人倍率1.83倍という人手不足を背景に、内定者数も約9.9万人(同3.2%増)と推定されている。