厚生労働省が19日発表した2015年「賃金構造基本統計調査」によると、今年の新卒初任給は大卒平均が20万2000円(前年比0.8%増)、高卒平均が16万900円(同1.3%増)となり、どちらも2年連続で増加した。
大卒の男女別では男性が20万4500円(同0.8%増)、女性が19万8800円(同0.8%増)。企業規模別では大卒男性で1000人以上の大企業は20万6900円(同0.7%増)、同女性で20万3100円(同1.3%増)で、女性の伸びが男性を上回っている。
初任給の分布をみると、大卒は男女とも20万円台(20万~20万9900円)が最も多く、男性で36%、女性で25%を占めた。高卒で最も多かったのは男性の16万円台で40%、女性の15万円台で28%だった。
同調査は全国の主要産業に雇用される労働者の賃金の実態を、雇用形態別や勤続年数などに分け、毎年7月に実施。初任給については、10人以上の常用労働者を雇用する事業所のうち、新卒採用した1万5526事業所について集計した。