厚生労働省が4日発表した毎月勤労統計調査(速報)によると、7月の労働者1人あたりの現金給与総額は36万7551円、前年同月比0.6%増となった。基本給を示す所定内給与は24万983円(同0.6%増)だった。
現金給与総額の実質ベースでは同0.3%増となり、2年3カ月ぶりのプラスになった。物価上昇ペースが鈍ってきたのと、春闘の賃上げや夏季ボーナスの増加などによって、実質賃金がプラスになったとみられる。
総実労働時間は150.5時間(同0.1%減)、常用労働者数は4807.2万人(同2.0%増)で、うち一般労働者が3361.9万人(同1.7%増)、パート労働者が1445.3万人(同3.0%増)だった。