厚生労働省が27日発表した2014年雇用動向調査によると、1年の間に採用・転職した従業員の入職率は17.3%(前年比1.0ポイント増)で、解雇・転職した社員の離職率は15.5%(同0.1ポイント減)となり、1.8ポイントの入職超過となった。2年連続の入職超過で、前年より1.1ポイント上昇した。
業種別では「宿泊・飲食サービス業」が入職率39.0%、離職率31.4%でいずれも最も高く、従業員の定着が困難な業種であることをうかがわせる。
入職後の賃金については「増えた」が36.6%(同4.8ポイント増)、「減った」が31.6%(同2.2ポイント減)となり、人手不足を背景にした賃金の上昇傾向が表れている。
同調査は上半期と下半期の年2回、常用労働者5人以上の1万4284事業所を対象に実施、有効回答数は各1万事業所前後で、平均回答率は68%。