参院内閣委員会は25日、女性活躍推進法の修正案を採決し、賛成多数で可決した。同時に、男女の賃金格差の是正を公労使で検討するなど16項目の付帯決議を付けた。28日にも参院本会議で可決、成立の見通しだ。同法案は10年間の時限立法で、来年4月の施行を予定している。
同法案は安倍政権が掲げる「2020年までに指導的地位を占める女性の比率を30%にする」との目標達成に向けた新法。従業員301人以上の民間企業に対して、女性の活躍に関する状況の把握・分析と、定量的な目標を含めた行動計画の策定・公表を義務づけた。
修正案は自民、公明、民主の3党が衆院段階で合同提出したもので、企業が行動計画で定めた目標達成を努力義務化、行動計画で企業が任意選択する情報公表項目に「労働時間の状況」を追加――などを盛り込み、6月4日に衆院本会議を通過した。
この日の参院内閣委は最終質疑となり、岡田広(自民)、相原久美子(民主)、藤本祐司(同)、若松謙維(公明)、田村智子(共産)、井上義行(元気)、浜田和幸(次世代)、山本太郎(生活)の8委員が法案の中身をただしたが、ほとんどがすでに議論された内容だった。