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2015年7月28日

派遣法改正案で8月6日に名古屋で地方公聴会、参院厚労委  理事懇で合意  参院での「施行日修正」は近く正式表明、政府・与党

 参院厚生労働委員会は28日、理事懇談会を開き、審議入り(厚労相の趣旨説明)している労働者派遣法の改正案について、30日に本格的な質疑に入ることを決めた。また、8月4日も集中審議を行うほか、6日には名古屋市で地方公聴会(参考人招致)を開く。いずれも、与野党の理事が合意した。

 派遣法改正案をめぐっては、衆院で約40時間におよぶ質疑と2回の参考人招致を経て6月19日に可決、参院に送付されていた。参院では日本年金機構の個人情報流出問題や安全保障関連法案の衆院採決の余波で審議の「足踏み状態」が続き、7月8日の参院本会議、同14日の参院厚労委で塩崎恭久厚労相の趣旨説明が行われたものの、こう着状態となっていた。

 この日の理事懇談会では、与党の自公が「安全保障関連法案の審議も参院で始まった。派遣法改正案の審議も進めていきたい」と提案。野党側も30日からの本格質疑を了承した。

 改正法案は「9月1日」施行となっているが、そのための成立期日は「8月4日から5日が限界」と見込まれており、6日の地方公聴会などの日程が組まれたことで、参院与党は近く「施行日修正」を提案する公算が高まった。仮に、お盆明けの8月下旬に参院で可決したとすれば、衆院に戻して本会議での議決が「正式成立」の必要条件となる。こうした情勢の中で、公式には認めていないが、政府・与党は「9月30日施行」を軸に修正を調整中。この日の理事懇談会では「今後の審議の日程確認」にとどまった模様で、国会の動向が注目される。

 

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