労働政策研究・研修機構(JILPT)は27日、従業員100人以上の企業を対象にした「労働時間管理と効率的な働き方に関する調査」と従業員を対象にした「労働時間や働き方のニーズに関する調査」の結果を発表した。
その中で年間総実働時間の過去3年間の削減への取り組みについては、59.5%の企業が「横ばいで推移」と答え、33.6%が「短縮してきた」と回答。長時間労働の削減が容易に進まない実態を垣間見させたが、今後の方向性については49.2%が「現状通りでよい」としたものの、「短縮していく」も45.7%にのぼり、時短の必要性を認識している企業の多いこともわかった。
柔軟な働き方の一例として脚光を浴びている朝方勤務に対しては、39.5%の企業が「検討の余地はない」と答え、「すでに導入」「今後、検討」を合わせた31.1%を上回っている。従業員側も「すでに適用」「希望する」を合わせた40.0%に対して、「希望しない」も40.4%とほぼ並んでいる。
同調査は今年1月下旬~2月、1万2000社と正社員6万人を対象に実施。回答は2412社(回収率20.1%)、正社員8881人(同14.8%)だった。