衆院厚生労働委員会は16日、理事懇談会を開き、12日の労働者派遣法改正案の審議に「欠席」した民主議員が通路や議場内で渡辺博道委員長を負傷させたことを問題視し、「暴力行為はつつしむ」ことを申し合わせた。また、与党の自民、公明は、陳謝した民主に「(党幹部から)実力行使(暴力)を肯定する発言が出ている」として、党の正式な見解を示すよう要請した。
同問題に関連する一連の議事妨害について自民は先の12日、民主3議員に対して衆議院事務局に懲罰動議を提出している。また、15日に開かれた衆院議院運営委員会で懲罰動議について協議が始まっているが、16日の時点では結論に至っていない。
このほか、渡辺委員長はもみ合いの際に携帯電話を紛失した件について警視庁に被害届を提出しており、警視庁はのちに発見された携帯電話の指紋を調べるなど捜査を進めている。
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