衆院厚生労働委員会はあす10日、労働者派遣法改正案関連の質疑について、渡辺博道委員長の職権で開会することを決めた。9日午後にかけて断続的に理事懇談会が開かれたが、野党の民主などとの調整がつかず、最終的に委員長職権での開催という格好となった。午前9時から開会する予定だ。
同委員会では、3日と5日の2度にわたって5月12日に衆院で審議入りしていた派遣法案の審議を中断。日本年金機構の個人情報流出問題に関する集中審議を展開していたが、再開すれば2日以来の派遣法案関連の質疑となる。
一方で、9日午後に参院厚労委で開かれた年金問題に関する審議が、同機構の不明確な答弁をめぐり事実上の「途中流会」となっており、10日の衆院厚労委に影響があるかどうか未知数な部分もある。