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2015年6月 5日

高齢者の雇用促進などを提言  厚労省の生涯現役社会整備検討会

 厚生労働省の有識者会議「生涯現役社会の実現に向けた雇用・就業環境の整備に関する検討会」(座長、清家篤慶応義塾長)は5日、報告書をまとめた。同検討会は、年齢にかかわりなく就労意欲のある高齢者が能力や経験を生かし、 生涯現役で活躍し続けられる社会環境の整備の方策について、今年2月から6回に及ぶ議論をまとめたもの。

 報告書は、(1)企業における高齢者の雇用促進、(2)職業生活設計と能力開発の支援、(3)中高年の再就職支援、(4)地域における多様な雇用・就業機会の確保、(5)シルバー人材センターの機能強化――の5項目で構成。

 (1)については、高年齢者雇用促進法の改正により、希望すれば65歳まで就労できることになったが、65歳を超えて働ける企業は少ないことから、検討企業への支援が必要としている。また、(5)では、同センターの機能強化の結果、一部から「民業圧迫」との批判を受けていることから、職域拡大の必要性を認めながらも、「民業圧迫の懸念を念頭に置きながら検討することが必要」とした。

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