衆院厚生労働委員会はあす3日、労働者派遣法改正案の審議を見送り、1日に明るみになった日本年金機構(厚労省所管)の年金情報流出問題について集中審議を行う。午前10時半に開会する見通し。
野党の民主党幹部は2日、「年金情報流出に関する審議を厚労委でやるのが当然。それをなしに(他の法案は)進められない」との認識を示し、政府・与党の国会対策委員会の責任者らと断続的に協議して決まった。
昨秋の臨時国会における派遣法改正案の審議では、野党が政府・与党の議事運営に反発して「委員会欠席」をする場面が見られたが、今国会では「一般質疑で臨む」(5月15日)といった条件付きながらも、欠席や途中退出はしていない。
派遣法改正案の衆院での採決に向けては、6月初旬の動向が焦点となる。
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衆院厚労委(6月2日)