厚生労働省が2日発表した毎月勤労統計調査(速報)によると、4月の労働者1人あたりの現金給与総額は27万4577円、前年同月比0.9%増と5カ月連続のプラス。基本給を示す所定内給与も24万3293円(同0.6%増)だった。
物価変動分を差し引いた実質ベースでみると総額では同0.1%増となり、約2年ぶりのプラスとなった。2014年4月の消費増税から1年が経ち、物価上昇への影響がはげ落ちたのと、企業業績の改善による賃上げ効果などが要因とみられる。
総実労働時間は151.4時間(同1.4%増)、常用労働者数は4756.8万人(同2.0%増)で、うち一般労働者が3349.7万人(同1.8%増)、パート労働者が1407.1万人(同2.0%増)だった。