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2015年5月29日

4月の有効求人倍率は1.17倍、バブル崩壊直後の水準

n150529_1.png 厚生労働省が29日発表した4月の有効求人倍率(季節調整値)は1.17倍で前月比0.02ポイント上昇となった。2、3月は1.15倍と横ばいだったが、再び上昇し始めた。これはバブル崩壊直後の1992年前半の水準。都道府県別では東京都の1.67倍が最高で、最低は埼玉県の0.78倍だった。

 新規求人倍率は1.77倍で同0.05ポイント上昇した。新規求人数(原数値)は前年同月比0.1%増となり、産業別で高いのは教育・学習支援業の同9.2%増、医療・福祉の同7.7%増、生活関連サービス・娯楽業の同6.5%増など。

4月の完全失業率は3.3%に改善

 総務省が29日発表した4月の就業者数は6342万人で、前年同月比4万人増、5カ月連続の増加となった。完全失業者は234万人で同20万人の減少、59カ月連続の減少となった。この結果、完全失業率(季節調整値)は3.3%で前月比0.1ポイント低下、3カ月連続で改善した。これは97年4月以来の水準。

 男女別では男性が3.4%で前月比0.2ポイント低下、女性が3.2%で同0.1ポイント上昇となった。

 形態別雇用者数では役員を除く雇用者5233万人のうち、正社員は3294万人増で前年同月より6万人増。非正規社員は1939万人で同30万人増え、非正規率は37.1%となった。非正規のうち派遣社員は111万人で同3万人減。

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