日本人材派遣協会が20日発表した労働者派遣事業統計調査によると、1~3月期の実稼働者数は31万563人(前年同期比5.1%増)となった。13年7~9月期以来、7四半期連続で増加が続き、14年4~6月期以降は景気回復を受けて伸び率も4~5%台に急伸しているものの、08年のリーマン・ショック前の43万人台より10万人以上少ない水準だ。調査は同協会会員企業500社が対象。
期間制限のない機器操作は8万395人(同4.9%増)で、12年4~6月期以来、11四半期ぶりに8万人台を回復した。財務も1万8765人(同6.3%増)となり、13年10~12月期以来、6四半期連続のプラスで伸び率も最も高かった。期間制限のある自由化業務の一般事務は7万6543人(同20.6%増)となり、2四半期連続で20%台の高い伸びを見せている。
紹介予定派遣は6795人(同1.6%増)で、2年連続の2ケタ増の勢いから一服している。日雇い派遣は7万7247人(同16.4%減)となり、3四半期連続で2割近い減少となっている。