厚生労働省が13日発表した2014年度「障害者の職業紹介状況等」によると、ハローワークを通じた障害者の就職件数は8万4602件(前年度比8.6%増)と高い伸びを見せ、5年連続で過去最高を更新した。
障害別では精神障害者が最多の3万4538件(同17.5%増)で、身体障害者が2万8175件(同0.5%減)、知的障害者が1万8723件(同6.1%増)の順。精神障害者が身体障害者を大きく上回った。新規求職申し込み件数は17万9222件で、就職率は47.2%。
産業別では医療・福祉が2万9453件、製造業が1万1373件、卸・小売業が1万1360件など。職業別では運輸・清掃・包装などの職業が2万8556件で最も多く、事務的職業の1万7251件が続いた。
障害者雇用促進法の改正により、心身障害者に加えて精神障害者も2018年度から法定雇用率の対象になるが、企業の採用増の動きはそれを先取りしたものとみられる。