リクルートホールディングス(HD)が13日発表した2015年3月期連結決算によると、売上高は1兆2999億3000万円(前期比9.1%増)、営業利益は1224億9900万円(同4.3%増)、経常利益は1256億1700万円(同2.9%増)、当期純利益は697億200万円(同6.5%増)の増収増益となった。配当は1株あたり47円で、前期の26円(株式分割後で計算)から大幅増配する。
売上高の半分を占める主力の人材派遣が6752億円(同10.2%増)の二ケタ増になった。国内はスタッフサービス・ホールディングス、リクルートスタッフィングとも増収で売上高は3895億円(同8.6%増)で、米国など海外は2856億円(同12.5%増)と海外の伸びが目立った。
16年3月期の通期予想は売上高1兆5500億円(同19.2%増)、営業利益1120億円(同8.6%減)、経常利益1170億円(同6.9%減)、当期純利益650億円(同6.7%減)の増収減益を見込んでいるが、配当は同50円に増やす予定。
売上高については豪州派遣会社の買収成果などで増収を見込んでおり、さらにヘルスケア事業にも参入の予定。減益理由は、中長期的な成長を見据えた投資、新規子会社化に伴うのれん償却額の増加などにより、営業費用が一部増加する見込みであるため、と説明している。