人材紹介・再就職支援を手掛けるパソナキャリアカンパニーが13日発表した「女性リーダーに関する調査2015」によると、企業の女性非管理職の半分以上は「管理職を敬遠」しているが、「職場環境などの好転」があれば管理職を目指したいと考えていることが明らかになった。
調査は4月下旬、企業における主任以上の女性管理職1000人(20~49歳)を対象にインターネットで実施。役職は主任クラスが516人、係長クラスが239人、課長以上が245人。
まず、「働けるうちは働き続けたい」と思っている人は86.4%にのぼり、大多数の女性リーダーは仕事への意欲は十分。しかし、「今より上の役職を目指したい」と思っている人は49.0%で、残る半数以上は管理職を敬遠していることがわかった。敬遠する人の役職別では、管理職(課長クラス以上)が49.0%だったのに対して、非管理職(主任、係長クラス)は56.3%にのぼった。
しかし、職場環境が改善すれば管理職を目指すとする人も多く、具体的な条件としては「社員のワーク・ライフ・バランス実現に力を入れている」が47.1%で最も多く、「過度な長時間労働がない」(41.9%)、「役割相応の報酬がある」(36.9%)などが続いた(複数回答)。