厚生労働省が28日発表した2014年の労働災害発生状況によると、死傷者は11万9535人(前年比1.2%増)でそのうち死亡は1057人(同2.6%増)となった。死者は11年に1024人まで減少したが、その後は増加気味にあり、厚労省は企業に労災防止の対策強化を呼びかけている。
死亡者の業種別内訳で多いのは建設業の377人(同10.2%増)、製造業の180人(同10.4%減)、陸上貨物運送業の132人(同23.4%増)で、建設業とトラック業で大幅に増え、製造業とは対照的な結果となった。
また、死亡原因別で多かったのは転倒・墜落が263人で最も多く、交通事故が232人、機械などへの巻き込まれが151人となっている。
一方、死傷者のうち工場などへの派遣労働者は3609人(前年3152人)、外国人労働者は1732人(同1548人)といずれも増えた。