12日に投開票が行われた第18回統一地方選挙・前半の結果について、連合の古賀伸明会長は16日、支持政党である民主党の退潮傾向を指して「残念ながら期待する結果とならなかった」と述べた。加えて、「民主党がまだまだ国民の信頼を取り戻せていないという一面も明らかになったのではないか」との見解を示した。
都内で開かれた定例会見の席上、「後半戦(26日投開票)の結果も踏まえて総括することだが」と前置きしたうえでの発言。古賀会長は民主党の支持回復のカギとして、「政策の方向感を決める、統一して国民に示していく」、「格差や貧困問題の解消に向けた今後の社会の像を提示して個別政策の対案を打ち出していく」――の2点を挙げた。続けて、「口はばったいが、民主党の議員一人ひとりに党再建に対する危機感と覚悟が足りない」と指摘した。
また、好調な回答を引き出しながらも“官製春闘”と呼ばれている2015年春闘に関する質問に「それはマスコミが付けた言葉で我々も使用者側も一言も言っていない」とこれまでの主張を強調した。
このほか、今月29日に東京・代々木公園で開かれるメーデー中央大会は、昨年とは異なり共産党を除く全政党への招待は見送り、民主党のみにとどめた。9党の党首が参加し、各党のあいさつで進行に一定の支障があったことを主な理由に挙げている。民主は岡田克也代表が眼の治療で出席できないため、枝野幸男幹事長が出席する。
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