厚生労働省が3日発表した毎月勤労統計調査(速報)によると、2月の労働者1人あたりの現金給与総額は26万1344円、前年同月比0.5%増となった。3カ月連続のプラス。基本給を示す所定内給与も23万8883円(同0.5%増)と2カ月連続のプラスとなった。しかし、物価変動分を差し引いた実質ベースでみると総額では同2.0%減となり、22カ月連続のマイナスとなった。
総実労働時間は142.6時間(同0.0%)。常用労働者数は4713.4万人(同2.1%増)で、うち一般労働者が3286.4万人(同1.3%増)、パートタイマーが1426.9万人(同3.8%増)とパートの伸びが目立った。
一方、昨年冬のボーナスは37万5431円(前年比1.9%増)だった。年末賞与としては2008年の同1.0%増以来、6年ぶりにプラス転換した。
厚労省は3年に1度をメドに、30人以上の事業所の調査対象を入れ替えており、同日発表した1月確報分から実施すると同時に、12年2月以降の調査についてもデータを過去にさかのぼって修正した。