ニュース記事一覧へ

2015年4月 3日

政府、労基法改正案を閣議決定  審議入りの有無が焦点

 政府は3日、高度プロフェッショナル制度の創設などを盛り込んだ労働基準法改正案を閣議決定した。同日中に衆院に提出される運び。労働者派遣法改正案と同様に与野党の対決法案のひとつで、終盤国会で会期延長があったとしても審議入りできるかどうかが焦点となる。

 労基法改正案について政府は、来年4月施行を目指している。(1)労働時間でなく成果で評価される「高度プロフェッショナル制度(高度プロ制度)」を創設、(2)フレックスタイム制の清算期間を現在の1カ月から3カ月に延長、(3)裁量労働制の対象となる企画業務型に、法人向けの課題解決型提案営業などを加える、(4)年次有給休暇が10日以上ある労働者の場合、5日は企業側が時季指定、(5)中小企業における月60時間超の時間外労働に対する割増賃金率の適用猶予の廃止――などが盛り込まれている。(5)のみ施行は2019年度施行予定。

 今国会の労働法制関係で政府は、労基法改正案の前に労働者派遣法改正案を審議する方針だ。 

 

【関連記事】
労基法改正案、自民厚労部会が了承
政府、近く閣議決定を経て国会提出(3月17日)

中盤に入った第189回通常国会
厚労省関係9法案+2法案の動向(3月23日)


 

PAGETOP