政府の規制改革会議(岡素之議長)は25日、同会議が今期の中心テーマに置いている「労使双方が納得する雇用終了の在り方」と「多様な働き方を実現する規制改革」に関する意見書をまとめた。いわゆる解雇規制については、解決金制度の導入を含む複数の方策と課題を提示。そのうえで、「労使の代表者、厚生労働省などの関係省庁、関係会議体が密接に連携して検討を開始して結論を得るべき」と明記し、改革の前進に向けた意識の共有を促している。
今回の2つの意見書は、2月24日に同会議で行った「論点整理」を踏まえて公表。当初は議論全体の中で集約した6月の答申に合わせて発表する予定だったが、世論への発信効果などを念頭に、全体の答申とは別にこの2点に関する意見書を「前倒し」で発表することにした。全体の答申は予定通り6月に発表され、その中から選ばれた項目が閣議決定される「日本再興戦略改訂2015」に盛り込まれる。
まず、「労使双方が納得する雇用終了の在り方」については...
※こちらの記事の全文は、有料会員限定の配信とさせていただいております。有料会員への入会をご検討の方は、右上の「会員限定メールサービス(triangle)」のバナーをクリックしていただき、まずはサンプルをご請求ください。「triangle」は法人向けのサービスです。
【関連記事】
労働政策研究・研修機構の菅野理事長ヒアリング
6月答申に向け、規制改革会議の雇用WG(3月18日)
「高度プロ」創設の答申にはこぎつけたが
目立つ課題解決力の低下 労政審分科会(3月9日)
多様な働き方の実現に向け論点整理、規制改革会議
岡議長「6月の答申まで精力的に議論」(2月24日)