文部科学、厚生労働両省が20日発表した今年3月卒業予定の大卒就職内定率(2月1日時点)は86.7%で前年同期比3.8ポイントの上昇となり、2008年3月卒業生以来7年ぶりの高い内定率となった。内定率は11年3月卒業を底に、4年連続で改善傾向が続いている。
男女別では男子が85.3%、女子が88.3%。文理別では文系が86.2%、理系が88.7%となり、女子と理系の内定率が高い。地域別では関東が91.5%で最も高く、中国・四国が77.4%で最も低い。
ただ、就職希望者43.1万人のうち、内定者が37.4万人と推定され、まだ6万人近くが内定を得ていないとみられることから、両省は6月まで「未就職卒業生への集中支援2015」を実施。ハローワークやジョブサポーターらを通じて卒業後も就活支援を継続する。昨年は集中支援の結果、約1.6万人余りが就職した。
一方、高校生の内定率は1月末時点で92.8%、前年同期比2.1ポイント上昇した。1993年3月卒業生以来、22年ぶりの高水準となった。内定者数は約16.1万人(同6.0%増)で、求人数の約31.2万人(同25.0%増)に対して、求職者数は約17.4万人(同3.5%増)と超売り手市場になっている。