厚生科学審議会の第11回指定難病検討委員会(千葉勉委員長)は19日、7月から予定している第2次医療費助成の対象となる196疾病を決定した。厚生労働省は同委員会の決定を受け、今月下旬からパブリックコメントを募集し、4月末の次回会合で取りまとめ、最終決定する。また、障害者総合支援法に基づく福祉サービスの対象疾病の認定については、今月末に予定している検討会で別途決める見通しだ。
第2次指定については、前回まで218疾病が対象になったが、疾病名の統合・整理を経て196疾病となった。同委員会は1月から、候補に上がった615疾病を対象に検討を開始。そのうち225疾病について指定要件を満たすと判断し、類縁疾病の整理などを加えて、最終的に196疾病とした。
今回、指定から漏れた390疾病は客観的な診断基準のない170疾病などで、同委員会は今秋から予定している「第3次指定」作業で、これらを含めて新たな候補をリストアップし、検討を加える方針だ。
これにより、難病法に基づく医療費助成の対象疾病は、1月からの第1次実施分の110疾病と合わせると306疾病になる。