厚生労働省が11日発表した2月の労働経済動向調査によると、企業の労働者の過不足判断DI(「不足」の割合から「過剰」の割合を引いた数値)は正社員がプラス31ポイントで15四半期連続、パートタイマーもプラス29ポイントと22四半期連続のプラスとなった。
正社員は全業種で不足しており、前回(2014年11月)のプラス22ポイントから大きく上昇。パートも全業種で不足し、前回のプラス26ポイントからさらに上昇した。景気回復に伴う人手不足が依然として続いている。
過去1年間に非正規社員を正社員に登用した実績のある企業比率は47%で、登用実績なしは53%だったが、登用実績のある業種は金融・保健を除く全業種で1年前より増加した。
今年3月卒業の新規学卒者の「採用計画・採用予定がある」事業所は、高卒40%、大学文科系卒43%、大学理科系卒44%など、全ての学歴で昨年2月調査より増加した。
調査は四半期ごとに実施。今回は正社員30人以上の企業5835カ所を対象に実施し、有効回答は2895カ所(回答率49.6%)。