連合(古賀伸明会長)は5日、東京・日比谷で2015年春闘の「2.5中央総決起集会」を開き、傘下の26労組連合から約2000人が参加した。3月18日の一斉回答日をヤマ場に、春闘が本格スタートした=写真。
相原康伸・労働条件委員会委員長(自動車総連会長)、眞中行雄・中小共闘センター委員長(JAM会長)、松井健・非正規共闘担当者会議座長(UAゼンセン常任中央執行委員)が大企業、中小企業、非正規の各労働者を代表して決意表明した。
これらを受けて、中央闘争委員長である古賀会長は「今年は賃上げ、時短、政策・制度要求の実現の3本柱で闘うが、とりわけ中小企業の労働者、非正規労働者の底上げを図らなければならない。経営者側は賃上げに理解を示しつつも、いざ各論になると腰が引けている。すべての労働者の月例賃金の引き上げにこだわる闘いを展開しよう」と呼び掛けた。
続いて、闘争開始を宣言し、神津里季生事務局長の音頭で参加者が「がんばろう三唱」した。
景気の好転で、今春闘は昨年に続いて賃上げムードが高まっているが、連合が「ベア2%」を要求しているのに対して、経団連などは「一時金も選択肢」とかわすなど、激しい駆け引きを展開している。
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