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2015年1月29日

「最も働きたい企業」にキリンHD  ランスタッドアワード2015

n150129_1.jpg 働く人をひきつける魅力ある企業を表彰する「ランスタッドアワード2015~エンプロイヤーブランド・リサーチ~」の表彰式が29日、東京国際フォーラムで開かれ=写真上=、最高賞となるランスタッドアワード(総合1位)にはキリンホールディングス(HD)が輝いた。総合2位はサントリーホールディングス(HD)、3位は明治ホールディングス(HD)。海外企業部門は、プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)日本法人が2年連続で栄冠を獲得した。

 世界39の国と地域で事業を展開しているランスタッドの「グローバルブランド」を活かした調査で、企業の採用活動や組織力向上を目的とした国内最大規模の「人事の祭典」。日本の受賞企業の式典を皮切りに、調査に参加した各国が今後それぞれの国で結果を発表していく。

 総合人材サービス会社・ランスタッドホールディング・エヌ・ヴィー(本社:オランダ)の日本法人・ランスタッド(東京都千代田区)が開いた表彰式には、受賞企業と同社クライアント企業のほか、労働分野の第一線で活躍する研究者、行政、マスコミ関係者ら約1000人が集まった。

 同アワードは1999年にベルギーで始まり、今年で17年目。年々、調査対象国を拡大しており、「エンプロイヤーブランド(企業魅力度)」を測るアワードとして世界で実績と評価を獲得。質・量ともに世界を網羅したアワードに成長している。調査は18歳~65歳までの男女約9700人に、調査対象企業170社(うち海外企業25社)ついて「社名を知っているかどうか」、「その企業で働きたいかどうか」などを問い、同アワードの歴史と経験などに基づく「10の指標」に照らして、評価の高かった上位企業を選んだ。調査は外部の調査会社が実施した。

n150129_2.JPG 表彰式では、アワードの「象徴」でもある、人型の磁石がたくさん集まったトロフィー、またはクリスタルトロフィーが日本法人のマルセル・ウィガース会長兼CEOから受賞企業の代表者に授与された=写真下。総合1位のランスタッドアワードの栄冠を手にしたキリンHDのグループ人事総務担当・佐藤潤グローバル人事室長は「キリンというコーポレートブランドを認知していただき、さまざまな商品ブランドを愛していただき、またそこで働いてみたいと思っていただけるのは社員として、人事担当者としてこれに勝る喜びはありません」と、受賞の喜びを述べた。

 また、総合第2位のサントリーHDの神田秀樹人事部長、3位に輝いた明治HDの今野力人事総務部長、海外企業1位のP&Gの臼田美樹ヒューマンリソーシズアソシエートディレクターら上位にランクインした企業の代表者や、「10の指標」でそれぞれトップを獲得した受賞者が壇上で喜びのコメントを述べた。「10の指標」では7項目でトップに立ったトヨタ自動車の山本晃宏東京総務部長が登壇した。

 この日は中田有紀アナウンサーが総合司会を務め、開会式に続き、今年のアワードのテーマにも掲げた「雇用戦略が、経営戦略の中心になる」にマッチする社会派の漫画家で、人気の「島耕作シリーズ」を手掛ける弘兼憲史氏が、「島耕作に探る、人を惹きつける企業と人材」と題して講演。表彰式後は懇親会が開かれ、参加者が和やかに情報交換し、交流を深めた。 

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