厚生労働省の厚生科学審議会の第6回指定難病検討委員会(千葉勉委員長)が23日開かれ、医療費助成の対象になる難病の第2次指定作業を開始した。第1次指定分は110疾病が1月から助成対象になっており、厚労省は第2次分として200疾病程度を予想、今夏からの助成開始を予定している。
この日は指定作業の段取りなどの確認で、厚労省は難治性疾患克服研究事業や小児慢性特定疾病の対象疾病などから、検討の対象として約600疾病を念頭に置き、2月4日に予定している次回会合から個別に提示する。同委員会は数回の検討会議を経て、3月には対象を200疾病程度に絞り込む。厚労省は関係学会などの意見を聞いたうえで、5月には指定難病を確定し、夏からの助成開始にこぎつけたい考えだ。
昨年成立した「難病法」に基づき、1月から第1次分の指定難病110疾病に対する医療費助成が開始されたが、1次分が従来から助成対象になっていた56疾病を含む研究事業の対象疾病だったのに対して、2次分は研究対象になっていない“新規”の疾病も加わり、対象疾病もふるいにかけられることから、指定作業は1次以上の困難が予想される。