テンプスタッフは２４日、パナソニックの１００％子会社である人材派遣会社「パナソニック エクセルスタッフ」（大阪市中央区、資本金９０００万円、須田勝也社長）の株式６６．６１％を取得する、と発表した。買収額は約１６９億円。取得日は３月３１日を予定しており、テンプは大阪を中心にした関西に強力な事業基盤を持つことになる。
エクセルスタッフは１９８９年創設。パナソニック向けに事務系派遣のほか、電気・電子設計、ソフト開発などの技術系派遣も引き受けてきた。今年３月連結決算は売上高６３９億５０００万円、営業利益は１０億８２００万円と資本系派遣会社としては最大規模。
しかし、パナソニックの業績が低迷を続ける一方、グループ内派遣の８割規制が実施され、加えて今度の労働者派遣法改正案では派遣労働者の就労期間や受け入れ企業の期間が３年に限定されることなどから、業界最大手のテンプ傘下に入って経営基盤を固めることが得策、と判断したようだ。
