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2014年12月17日

労組推定組織率17.5%に低下  パート労組は増加 厚労省発表

 厚生労働省が17日発表した2014年「労働組合基礎調査」によると、今年6月末時点の労働組合員数は約984万9000人(前年比0.3%減)、単一組合数は2万5279労組(同1.0%減)となり、依然として減少傾向が続いていることがわかった。推定組織率も17.5%(同0.2ポイント減)と下がり続けている。

 主要団体では、連合加盟の労組員が671万1000人(同0.0%増)と横ばいだったが、金属労協の201万7000人(同0.8%減)、公務労組の120万5000人(同1.6%減)など、他の団体は軒並み数を減らしている。

 日本の労組組織率は戦後ほぼ一貫して下がり続けていたものの、高度成長期は30%を維持してきた。しかし、1983年に30%を切り、2003年には20%の各大台を切るなど、組織率の低下に歯止めが掛からない状況が長年続いており、これが春闘などでの経営者側との交渉力低下の背景になっている。昨年、今年と春闘の賃上げが実現しそうだが、是非論は別として政府主導による政労使会議の影響は否定できない。

 一方、パートタイム労働者の労組員は約97万人(同6.2%増)と前年に続いて大幅に増え、全労組員に占める比率も9.9%(同0.6ポイント増)と1割を占めている。組織率も6.7%(同0.1ポイント増)と伸びており、連合などはパートを含む非正規労働者の意向をさらに取り入れた活動が強まっている。

 

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