連合は2日、来春の春闘で2%以上のベースアップ(ベア)要求方針を決定した。今春よりも1ポイント上積みし、定期昇給分と合わせると4%以上になる。ベア要求は2年連続で、円安などに伴う物価上昇に賃金が追いついていないため。集中回答日を3月18日とした。
合わせて、大企業との格差縮小に向け、300人未満の中小企業労組では一律6000円以上のベアを求める。定昇分と合わせると1万500円になる。非正規社員の時給は37円以上の引き上げを求める。
厚生労働省が同日に発表した10月の毎月勤労統計(速報)では、実質賃金は前年同月比2.8%減で16カ月連続のマイナスとなった。このほど開かれた政労使会議では政府側が企業側に来年も賃上げを要請しており、これも労組には追い風になっている。