第47回衆院選が2日、公示された。安倍晋三首相が衆院解散の理由に挙げた「消費税率10%の実施時期の先送り」は民主など野党が賛同したため争点から外れたほか、事実上、「政権選択選挙」でもないため、安倍政権の経済政策である「アベノミクスの評価」が最大の争点となっている。投開票は14日。
2年前の総選挙と異なるのは、小選挙区が「0増5減」となり、定数480人(選挙区と比例代表)から475人に減っている。立候補の届け出は午後5時に締め切られ、小選挙区959人、比例代表(重複を除く)232人の計1191人が立候補した。
立候補者数は前回より313人少なく、政党も12党から9党に減った。政党別でみると、自民352人、民主198人、維新84人、公明51人、次世代48人、共産315人、生活20人、社民25人、新党改革4人となっている。
また、比例代表で名簿の届け出を受理されたのは、上記9党のほか、政治団体の「幸福実現党」と「支持政党なし」の2つを合わせた11の政党と政治団体。年内に召集される見込みの特別国会で内閣総理大臣を決める首班指名選挙が行われ、新たな閣僚による内閣が発足する運びだ。