厚生労働省が2日発表した毎月勤労統計調査(速報)によると、10月の労働者1人あたりの現金給与総額は26万7935円、前年同月比0.5%増となった。8カ月連続のプラス。基本給を示す所定内給与も24万2370円(同0.4%増)で、5カ月連続のプラスとなった。
しかし、物価変動分を差し引いた実質ベースでみると総額では同2.8%減となり、16カ月連続のマイナス。消費増税や円安による物価上昇に賃金の伸びが追いついていない状態が続いている。
総実労働時間は148.7時間(同0.4%増)。常用労働者数は4707.3万(同1.6%増)で、うち一般労働者が3313.0万人(同1.5%増)、パートタイマーが1394.3万人(同1.7%増)だった。