インテリジェンスが運営する転職サービス「DODA(デューダ)」が1日発表した転職者の平均年収データによると、今年の平均年収は442万円(前年比4万円減)となり、2年前に戻った。平均年収は09年の454万円をピークに漸減傾向にある。
年代別では20代が348万円(同1万円減)、30代が458万円(横ばい)、40代が586万円(同12万円減)、50代が721万円(同35万円減)となり、30代以外はどこも減少している。
職種別では「投資銀行業務」が今年もトップの935万円で、2位も「運用(ファンドマネジャー/ディーラー/アナリスト)」の709万円。3位には昨年4位だった「MR」の703万円がランクアップした。
前年より最も増えたのは「研究開発(IT/通信)」の580万円(同48万円増)で、クラウドやビッグデータなど新規サービスの需要が高まっていることが上昇要因とみられる。
DODAでは、「社内の平均年齢上昇によるポスト不足や定年延長など、これまでの年功給与体系は見直されつつある一方、年齢に関係なく、経験やスキルに応じた給与で募集を行う求人も増え始めている。年収アップには自身の強みや市場価値を正しく把握し、計画的なキャリア形成を行っていくことが、ますます重要になっていくだろう」と解説している。
同調査は13年9月~14年8月の1年間に登録した正社員のビジネスパーソン約16万人(22~59歳)、100職種の年収データを集計したもの。