文部科学、厚生労働両省が14日発表した来春卒業予定の大卒就職内定率は10月1日時点で68.4%となり、前年同期を4.1ポイント上回る好調ぶりとなった。景気拡大に伴う企業の求人が増えたのが最大要因。10月の内定率は11年3月卒業生の57.6%を底に、4年連続で上昇している。
内訳を見ると、国公立が70.3%(同2.5ポイント増)、私立が67.8%(同4.7ポイント増)。男子が67.6%(同3.1ポイント増)、女子が69.4%(同5.4ポイント増)。文系が67.3%(同4.3ポイント増)、理系が73.5%(同3.2ポイント増)といずれの指標も前年を上回っている。
両省の推計によると、来春卒業予定者は約56万人。そのうち、就職希望者は約44.4万人、内定者は30.4万人となっており、まだ14万人ほどの内定が決まっていない。
一方、高卒予定者の9月末時点の内定率は54.4%、同8.8ポイント増と大幅に上昇している。内定者数は約9.6万人で同21.2%増と好調だ。