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2014年11月11日

インドネシア、タイの人材需要は旺盛  ジェイ エイ シー リクルートメント分析

 人材紹介大手のジェイ エイ シー リクルートメント(東京都千代田区、松園健社長)は11日、記者懇談会を開き=写真=、「日系企業の海外展開(インドネシア、タイ)における現状と課題」について同社インドネシアの小林千絵取締役、同タイランドの山下勝弘社長、同海外進出支援室の佐原賢治室長らが解説した。

n141111.jpg インドネシアの場合、給与や待遇が転職の最大動機になっており、日系企業も人件費の急騰に対する対応に追われている。また、タイも失業率が0.7%という超完全雇用状態で、人材の売り手市場が続いており、30歳前後で3~4社程度の転職は普通に行われているという。

 両国とも経済発展に伴う人材の流動化が激しく、日系企業が得意としてきた「時間をかけた人材育成方式」が定着しない実態とその背景にある国柄などを説明。同社の2012年の調査では、約7割の日系企業が人材の質や給与面などで、幹部人材の確保に「苦戦」している結果を報告した。

 ただ、両国を含むアセアン地域は今後も高度成長が続く可能性が高いことから、同社は人材紹介市場の発展の余地は大きい、とみている。来月中旬には、東南アジア全体における最新の調査結果報告が同社から発表される予定となっている。

 

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