厚生労働省が7日発表した「新規学卒者の卒業後3年以内の離職率」によると、2011年3月に卒業した新規学卒者が卒業後3年以内に離職した比率は、大卒が32.4%(前年比1.4ポイント増)、高卒が39.6%(同0.4ポイント増)となり、いずれも前年を上回った。大卒、高卒とも09年3月の卒業生を底に2年連続で上昇している。
事業所規模別にみると、従業員5人未満の事業所では大卒が60.4%(同0.7ポイント減)、高卒が67.6%(同1.0ポイント増)と最も比率が高く、事業規模が大きくなるにつれて比率は下がるが、1000人以上の大企業でも各22.8%(同1.1ポイント増)、20.0%(同0.7ポイント増)と2割以上が辞めている。
産業別では、「宿泊・飲食サービス業」が大卒52.3%(同1.3ポイント増)、高卒66.9%(同0.3ポイント増)で最も高かった。大卒の場合、生活関連サービス・娯楽業、教育・学習支援業、小売業、医療・福祉業が続いている。