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2014年11月 6日

売上高、営業利益とも大幅増  メイテックGの9月中間連結決算

 正社員技術者派遣のメイテックグループが6日発表した2014年9月中間連結決算によると、売上高は393億円(前年同期比9.9%増)、営業利益は39億9200万円(同37.3%増)、経常利益は40億1200万円(同36.9%増)、中間利益は1億9400万円(同88.6%減)の増収増益となった。1株あたり44円の中間配当を実施する。

 好調な自動車や産業機器の派遣需要を受け、9月末のグループ技術者数は7909人(同7.1%増)に増え、稼働率も同1%以上上回る94%前後を維持したのが要因。中間利益の大幅減は、老朽化した研修施設など4カ所の維持費の負担軽減と、将来の費用増加リスクを削減するため、利用停止して生じた約35億円の減損処理のため。

 通期見通しは売上高804億円(前期比7.3%増)、営業利益85億円(同21.8%増)、当期純利益34億円(同14.4%減)とした。5月に発表した売上高790億円、営業利益77億円を上方修正し、当期純利益は49億円から下方修正した。期末配当は57円を予定、年間では101円となり、昨年の72円を大幅に上回る見通しだ。101円には創業40周年記念配当の20円を含む。

 記者会見した國分秀世社長はメーカーの海外進出の加速について、「現地向けの開発・設計部門は海外進出しているが、ハイエンドの開発・設計は今後も国内が中心になる」と見通しを述べ、技術者不足対策については「企業の社員ではなく、エンジニアという職業人として自立できるメリットを訴えたい」と強調した。

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