安倍晋三首相は3日、第2次安倍改造内閣の閣僚人事の全容を固めた。巨大省庁の代表格で重要ポストとされる厚生労働相には、元官房長官の塩崎恭久衆院議員(63歳、愛媛1区・当選6回)が就任する。第1次安倍内閣で官房長官を務め、安倍首相とは兼ねてから近い関係にある日銀出身の政策通。日銀出身の議員は党派を問わず誕生しているが、塩崎氏はその草分け的存在。皇居での認証式は午後4時前後になる見込み。
塩崎氏は1975年、東京大学教養学部教養学科アメリカ科卒業、日本銀行入行。82年にハーバード大学行政学大学院修了(行政学修士)。93年の衆院選で(旧愛媛1区=中選挙区制の最後)初当選。95年7月には参院議員に初当選(愛媛選挙区)。小選挙区制に切り替わっていた2000年の衆院選(愛媛1区)で再び衆院議員に。その後は、5期連続当選。
主な役職としては、官房長官、外務副大臣、内閣官房長官・拉致問題担当大臣などを歴任している。
副大臣と政務官の発表は明日4日となる見込み。