厚生労働省が2日発表した毎月勤労統計調査(速報)によると、7月の現金給与総額は平均36万9846円となり、前年同月比2.6%増。5月連続の増加となった。伸び率は17年半ぶりの大きさ。
基本給を示す所定内給与は同0.7%増の24万2840円となり、こちらも14年4カ月ぶりの高い伸び率となった。大企業のベースアップが浸透したことに加え、給与水準の高い正社員が増えたことで全体が押し上げられた形だ。
ボーナスなど「特別に支払われた給与」は10万7517円と同7.1%増。人手不足を背景に、建設業や飲食サービス業が30%以上伸びた。
総実働時間は150.7時間(同0.6%増)。常用労働者は4705万3000人(同1.6%増)で、一般が3323万4000人(同1.6%増)、パートが1381万8000人(同1.3%増)となった。