帝国データバンクが7日発表した「2014年全国女性社長分析」によると、同社のデータにある株式会社と有限会社の社長約117万5000人(6月末現在)のうち、女性社長は約8万7000人と全体の7.4%を占めるに過ぎなかった。13.5社に1社の割合。
さらに女性社長のうち、「同族継承」によって社長になった人が過半数の50.9%にのぼり、「創業」は34.7%。「事業が軌道に乗っている」企業の比率は男性社長の35.9%に比べ、女性社長は29.4%にとどまった。最も多い業種は「美容業」の1407人。
出身校別で最も多かったのは日本大学の230人で、慶応大学の206人、早稲田大学の192人が上位3。女子大では日本女子大の184人が最多だった。
これらの結果について、帝国データでは「女性の就労環境がまだまだ整備されていない結果の表れ。政府は女性活用政策を強力に推進する必要がある」と解説している。政府は「日本再興戦略2014」の柱に「女性の活躍推進」を掲げ、「20年に指導的地位に占める女性の比率30%」という数値目標を設定して法改正に臨む構えだ。