厚生科学審議会の指定難病検討委員会(千葉勉委員長)は1日と4日の両日、医療費助成の対象になる指定難病候補について、診断基準や重症度分類などの認定基準を満たしているかどうか集中審議し、113疾患を認定。現行では12疾患にしか設定していない重症度分類を、すべての対象疾患に設定した。
従来から対象になっている67疾患(56疾患を細分化)に46の類縁疾患などを加えたもので、8月中に一部疾患の重症度分類などを明確化して最終認定する。また、患者団体などからパブリックコメントを募集しており、これらも合わせて10月中に上級審の疾病対策部会で正式決定する方針だ。
今回の113疾患は来年1月の難病法の施行と同時に助成対象になるが、厚生労働省は残る200疾患弱について10月以降に同検討委で審議し、同様なプロセスを経て来年夏以降の助成実施を目指す。
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