パソナグループは11日、2014年5月期連結決算を発表した。売上高は2086億6000万円(前期比0.5%増)、営業利益は32億1000万円(同1.1%増)、経常利益は31億3500万円(同1.6%減)、当期純利益は5億2600万円(同13.8%減)となった。昨年の大幅な増収増益から売り上げは微増、IT子会社の初期投資がかさんだことなどから利益は減少した。配当は1株あたり10円に据え置いた(昨年11月に株式分割)。
セグメント別では、主力のエキスパートサービス(派遣)が1242億8000万円(同4.2%減)に落ち込んだ。一般業務の派遣契約終了がピークを迎え、長期稼働の派遣スタッフが伸び悩んだのが要因。インソーシング(請負・委託)、アウトソーシング、HR研修、プレース&サーチ(人材紹介)など他部門は軒並み増収だったが、本体の落ち込みをカバーするには至らなかった。
15年5月期予想は、売上高2320億円(同11.2%増)、営業利益35億5000万円(同10.6%増)、経常利益35億5000万円(同13.2%増)、当期純利益6億円(同14.0%増)見込んでおり、年間配当は12円の増配を予定している。